技術分野だと、過去の技術の上に成り立って新たな技術を開発する、ということがほとんどかと思います。
TRIZも全く同じ考えで、特許の中から一連のパターンを見つけ出したということは、新しい特許も過去の特許の↑に成り立っているということになります。

さて、情報工学分野においては真似をすることが非常に簡単です。特にソフトウエア、これはオリジナルのコピーがあっという間にできてしまい、それを元に改良を重ねていくということが簡単にできます。
とくにオープンソース文化が根付いてきている昨今ですと、非常に良質なソースコードがいとも簡単に手に入る。またライセンス的にもそれほどきつくもないものもだんだんと増えてきました。

やはり、商用利用で開発している人がほとんどでしょうから、オープンソースのゆるいライセンスは、情報工学の技術発展に非常に役立っていることかと思います。

とある調査(出典はちょっとわすれた)では、ソフトウエア開発者の行動を調べたところ、実際に新しいコードを書くという行為は2、3割だとか。残りは既存のソースコードを読んでいる時間だそうです。読んで、真似して、改良し、新しいものを作っていく。これが主な流れになります。

情報工学に限らず、他の分野でも他社の製品をリバースして確認するなんていうことは普通にやっていますので、ブラックボックスにするよりは特許で押さえて後悔するというのが一番いいやり方なのでしょう。

オープンソースの出で立ちや苦悩についてはこのあたりに非常に興味深く描かれています。

やはり、エンジニアたるもの外に発信するというのは非常に大事なことなので、機会を見て情報発信し続けることは非常に大事でしょう。また、自分の作ったものを真似してくれる、これも大事です。
論文などでは被引用数がその論文の勝ちなのですから。