2016年1月、第5期科学技術基本計画で打ち出されたSociety5.0。あちこちのセミナーなどに参加するとこのキーワードをよく聞くようになりました。なんだかドイツのIndustory4.0に対抗するキーワードだとか。ドイツが4なので5を採用したという話だそうです。本当だかどうかわかりませんが。

第5期科学技術基本計画

普通に仕事をしていると、こういう政府の戦略などはあまり意識しないかもしれませんが、これは是非意識する必要があります。なぜなら、この基本方針にのっとって予算がつく、すなわち、公官庁絡みの仕事が降ってくるという構図になります。というようなゲスな話ばかりでもなく、こういう基本方針を指し示すことにより、業界自体がまとまりがつくといったところが一番の大きなところなのでしょう。

先日参加した情報処理学会でも当然この話題がセッションとして話されていました。Society5.0は資料にも書かれていますが、世界に先駆けた超スマート社会の実現ということになります。どういうことかというと、要はネットと現実を融合しましょうということなのでしょう。一昔前に言われていたユビキタス何てキーワードと似ているのかもしれません。ちなみに、超スマート社会ということは当然、ITの力が大きく効いてくることになります。最近話題のAIはもちろんのこと、このAIの基礎技術となるビックデータ解析などもキーワードの一つです。また、IoTも最近流行りのキーワードですが、こちらに関しても当然超スマート社会には必要不可欠です。

情報処理学会で言われていた内容ですが、この超スマート社会を実現するためのAI等の基礎技術はもう既にアメリカ企業(A,A,F,Gといっていたっけ?)が先行していて、日本企業がいまされこの部分に突っ込んでいくのは無理!何てことだそうです。それよりも日本としては、ものづくりが得意=品質がよい、という部分を生かして、モノの方から進んでいけば、まだ勝算はある!何てことを強調されていました。

いずれにせよ、日本復活の兆しとしての、モノとネットの融合=IoTはこれから注目する必要がありそうです