IT系のエンジニアといえば色々な職種があることはご存知かと思います。
プログラマ、プロジェクトマネージャ、ITアーキテクト、各種スペシャリスト(ネットワークやデータベースなど)、はてまた、運用エンジニアやテストエンジニア、上流工程のストラテジスト系などかなり幅広い職種に分かれています。

小さいベンチャーなどでしたらいくつもの職種を兼ねることもありますが、どれか軸足が人にはあることかと思います。その軸足もT字やΠ字のように1、2の軸をもとに全体的に幅広くというのが一番の理想系でしょう。
この細かな職種は実はITスキル標準という形でまとめられています。この職種にはレベル1からレベル7まであり、そのレベルが上がるにつれ、その職種でのスキルレベルが上がることになっています。このスキル標準の認定資格というものがあり、情報処理学会で認定試験が行われています。
まあ、IPAの試験とリンクしている形になるので、IPAの試験で物足りない人はこちらの認定試験を受けてみるのも一つの手かと思います。

ちなみに、日本のSIerでよく言われるSEという職種はこの中には含まれません。SEというと仕様書などをまとめたり、顧客やりとりなどを専門で受ける人、ユーザ企業と開発者の橋渡しをする役目なのですが、こちらの職種は定義されません。プログラマなのか、アーキテクトなのかその辺りが曖昧であるSEという職種は実はあまり役に立っていないのが事実なのでしょう。

仕様書自体はまとめるのはユーザ企業もしくはアーキテクトが行うべきであり、じゃあSEってなに?ということなので、SEだと自覚している人はもう少しどこが軸足なのかを確かめる必要があると思います。

昨今のAIの流行から行けば、下流工程はどんどん人が入らなくなる方向だと思います。テストに関しても自動テストツールの普及、運用に関しても、自動監視などのツール、これらのツールがAIにより進化していけば人間の入る余地はだんだんと小さくなっていきます。
極端に言えば最終的には、上流工程のみ、ストラテジストが絵を描けばそのままシステムが作成され、運用まで自動、なんて世の中もだんだんとやってくることともいます。

これからの時代にはいわゆる知的ブルーカラーと呼ばれるITドカタ(開発以降の人たち)は少なくなっていくことになるでしょう。