子供の頃はさておき、高校生になり受験が近づいてくるとはっきりわかってきたことがあります。

「理系人間に国語は不要」

本当にそうだったのでしょうか?中学くらいまでは国語もそれなりにできたのですが、よくよーく考えてみると、中学までの国語は、問題文の中にある答えをいかに見つけるかというテストだったので、問題の箇所の前後をみればだいたい答えが書いてある、ということだったのです。

高校生になると現代文と古典に分かれる訳ですが、現代文はさすがに文章も難しくなり(たぶん、普通に問題を出すと全く差がつかないのであんなに分けのわからない難解な論文みたいな物を題材にするのだろう)、全くわからなくなってしまいました。理系なのに、共通テストの前は国語ばかり勉強していたような気がします。といっても古文漢文ばかりでしたが。まさにドラゴン桜の言っている通りの勉強法だったのでしょう。

そんな感じで、受験に関しても国語にはあまり近づくこともなく過ごしてきていたのでした。しかし、社会人に成ったとたん、実は国語力が試されるということが判明したのです。

まず、就職し最初の集合研修では、感想文だかレポートだかを毎日のように書かされてしまいます。まだインターネットなどそれほど普及もしておらず、当然のようにコピペなんかもできません。文系理系混合の集合研修だったのですが、やはり文系の人は文章がうまいうまいこと。本をよく読むとかそういう世界じゃないのですね。自分もそれほど本を読まない訳でもなく(といっても軽ーい小説とかそんな文章ばっかりでしたが)、結構がんばったのですが、文系人の文章のうまさと言ったら、何を食べたらそんなにうまくなるの?と思った物です。

仕事になると、最初は研究みたいなことをしていたので、実験結果をまとめるのにも文章書き、また、特許申請にも文章を書き、それはそれは国語の大事さを身にしみて感じる日々でした。

今からやり直せるのだとしたら、もっと国語の勉強でもしてみたい物です。といっても一番は英語の勉強でしょうが。。