最近の新人は。。などという話は昔からよく聞かれる話だと思います。つまり、経験のある社会人から見ると、新入社員はどうも不格好?でよくわからんということのたとえなのでしょうか。
自分の場合、こんな感じで新人のとき扱われたというのを紹介します。というのも結構今から思えばよかったのかもしれません
- いきなりの大人扱い
学校を卒業し、はじめて就職したのが、メーカでした。メーカというと当然工場実習。工場に行くと自分より圧倒的に年上の現場の方々がいるのですが、いわゆるブルーカラーというやつ。新人が入っていくと興味深そうにじろじろ見られます。入ってからわかるのですが、そこの現場のラインリーダと同じ役職ランクらしいのです。
いきなりリーダやれって言われても当然できる訳ありません。が、現場の人からするとそういう目で見られるのです。実習にしても、単にラインの手伝いをするのではなく、その中での改善実習が課題として与えられます。そこで、大先輩から言われる一言。「君たちは評論家じゃない。何を改善できるか具体的に自分で課題を見つけ解決してください」
なるほど。なかなか骨が折れますが、いきなりの大仕事が与えられる訳です。
- はじめちょろちょろ中ぱっぱ
どういうことかというと、実習のあと配属されたのが、開発センターと名ばかりの自分以外全員管理職の職場。そこでいきなり上司につく訳ですが、かなり年上の方と成ります。
与えられたのが、とある技術の研究開発。新素材?の開発的な業務なのですが、最初は機械の使い方など一通り教えてはくれました。が、当然手取り足取りいろいろ教えてくれる訳でもなく、これやっといて、という感じの指示のみ。そりゃ、いろいろ調べながら自分なりに考えて研究結果をまとめていく。という仕事です。
今から考えると、技術者としてのマインド、「自ら課題を見つけそれを解決していく」という部分を身をもって体験したのでしょう。
- お任せ主義
とある日、まだ入社2年目に入ったばかりのこと、先輩からちょっと出張いってくれ。とのこと。しかも一人で東京まで行けと。東京からは結構離れている地方都市の工場にいたので一人で出張なんて、ビビりまくり。自分がやっていた研究に関連があるとのことで白羽の矢がたったのでしょう。
とある協力会社さんに依頼していた実験のその結果を受け取りにいくという物だったのですがさすがに2年目の新人に一人でいかせますか?まあ、度胸も座る物でそのまま知らぬ顔で一人で行ってきました。しかも、夜には接待まで受けて帰ってくる始末。これ以来度胸が据わってきたかもしれません。
以上自分の体験ですが、最近の新人やそれを教える3、4年目の人間を見ていると、手取り足取り教え過ぎなのではないか?という感じがして成りません。もっと自由に、自分で考えさせるということがもっと重要ではないでしょうか