資格は様々ありますが、その有用性についてあまり認識されていないような気がします。
資格と言っても公的なものから、民間のものまでどれでもいいのかというとそれはちょっと違って、民間のものは所詮その資格を発行している発行体の提供するサービスやものに密接に関係する知識に対する資格であるので、どちらかと言うとかなり偏った知識の資格になります。
ただ、民間の資格もうまくできているものもあり、その資格を取得するとその会社の製品が安く使えたりするものもあるので、一概に無意味だとはいえません。また、業界のでファルクとスタンダードになっているようなもの、シスコの資格なんかはそれなりに意味があり、転職する際にも有利になったりします。
一方、公的な資格は、業務独占資格と名称独占資格の2種類あり、業務独占資格はその通りその資格を持っていないとできない仕事、弁護士とか医者とかそういう資格であり、もう一方の名称独占資格はその業務を行うのに資格は必要ないけど名乗ることができないというもの。例えば中小企業診断士とか技術士なんかもこちらに当てはまります。
この、業務独占でない資格、名称独占資格はあまり世間的にも価値が高いとは評価されにくい部分があります。資格だけをとってそれで食べていくというのは、業務独占でない場合には結構本人の能力、人脈、知名度なんかにかなり寄りますのでなかなかその資格を活かして食べていくのは難しいのかもしれません。
しかし、名称独占資格でもいい部分がかなりあります。まず、そういう資格には必ず団体がありその団体に入ることにより同じ資格を持った人々との交流が持てます。自分と同じ能力やそれ以上の人と付き合うということは非常にキャリア形成上有意義であり、また、社外の人と付き合うということは他の業界や他社の考え方なんかを吸収できる非常に良い機会であり、知見が広がるというメリットが有ります。
こういう形で資格を有効に使う、ということが実は非常に価値が有ることであり、資格なんかとっても意味が無いという人に対してはこういう部分のメリットが見えていないということになります。