最近、インターネットの普及により在宅勤務などはかなりハードルが下がったことと思います。また、ネットで仕事が完結できる環境も整いつつ、いい時代になったのではないかと思う次第であります。

一昔前、と言っても10年くらい前ですが、ネットベンチャーを立ち上げようとすると、まず自分でサーバを用意し、データセンターでホスティングしてもらうような必要がありました。まあ、レンタルサーバというものもそろそろ流行り始めた時代ではあったのですが、いかんせん値段が今のように安くもなく、数年単位で考えた場合には買ってしまった方が安かったりするような時代でした。

ところが、AmazonMicrosoftの襲来により、クラウドサーバが劇的に安くなり、もはや個人レベルでも簡単に借りれたりする時代がここ数年の画期的な革新ではないかとおもいます。さらに、ネットでビジネスをする際には当然、HPやECサイトなどが必要になるのですが、システムを構想から構築、デザインまで全部できてしまう人はそうそういません。また最近ではスマホなども対応しておかないと全くもって、成功とは程遠い時代となり、一人で完結することは難しくなってきています。

そこで、登場したのがクラウドソーシングサービス。これをうまく使えば全くもって人と対面で打ち合わせすることなく、ビジネスが回ったりすることもできます。

そういうこともあり、田舎で暮らしながらネットビジネス、というような考え方も最近では流行ってきていたりしますが、実は田舎って憧れる人が思うほどそう便利ではなかったりするのです。

自分は子供時代、田舎で育ったのですが、まあ土地は安く、自然もあり、静かで、星空も綺麗に見える。そんなノマド的な暮らしは十分にできると思います。そもそも、周りに田んぼ、畑、山などしかないので、自然とのんびりした生活になります。

また、テレビやインターネットも普通に使えるので昔に比べて買い物などもかなりよくはなったのではないでしょうか?(自分が子供の頃は店も駄菓子屋程度しか周りになく、本一冊買うのにも苦労するような環境だったりします)

でも、田舎ってすごく不便なんですよね。例えば飲みに行くにしたって、行きは1時間に1本のバスで市外に出て行くにしても、帰りはまあ9時前に終バスが出るような環境なので、当然タクシー。3,4000円かかるのですよね。もう一回飲みにいけるじゃないですか。

あと、住んだことない人にはわからないでしょうが、虫が結構いたりします。都会は虫も住めないような環境なので、蚊がたまに出たりするくらいですが、田舎は夜歩けばとんでもないくらいに虫が出ます。夜といえば、ネオン等全くないので、まさに真っ暗。懐中電灯がないと外を歩くこともできません。

また、田舎は近所付き合いを抜きにしては語ることはできません。都会ではとなりに誰が住んでいるのかわからないのが常識ですが、田舎では常に周りの人が見ています。まあ、滅多なことはできませんよね。

そういうこともあり、田舎で子供時代育った人は都会に出て帰ってこない人も結構います。自分もそうだったりしますが。。

田舎に憧れる人はいい部分だけではなく、悪い部分もきちっと認識しておかないとあとで後悔します。