なんとなくYahooの投票をみていたら、職務発明の改正法案についてのアンケートがありました。改正の是非を問うアンケートで○×方式のもの。アンケートしたのちに結果が見られるのですが、当然、改正法案は不当が圧倒的に多いだろうと思っていたところ。。
社員の発明は「企業のもの」、どう思う? – Yahoo!ニュース 意識調査
10月30日23時現在、妥当とおもうが37000、妥当だと思わないが42000。43%対48%。なぜ?当然社員の発明は社員のもの。会社のものになってしまうと貴重な日本の頭脳が海外に流出することは間違いない。
発明というものは実際にその業務に携わるような人でないとわからないのかもしれませんが、会社の設備などを利用はしていますが、その発明の元となるものは、個人の能力。遡れば学生時代からコツコツと知識、素養を身につけてきたものがあってこそのこと。地頭の良さというものもあるでしょう。自分も何個か特許を出したことがありますが、やはりアイデアを出そう出そうと思って出てくるものでもなく、業務の合間や、それこそ休日などにふと思いつくなんてことも結構あったりします。
それ位仕事に対して情熱を持って出てきた結果が発明だったりするのです。それなのに無条件で企業のものにしろというのはちょっと横暴ではないでしょうか?
そもそも、発明なんかに関係のない人が圧倒的に会社の中には多かったりします。営業、人事、販売とか。まあ主に文系人の職種であったりしますが。そういう意味で言っても理系人間はかなり待遇が悪いものだとも言えます。そもそも大学時代のことを考えてみても、文系の人間はほとんど授業にも出ずにうまくやりのけて卒業できたりしますが、理系はどうしても実験などがあったりするため学校に行かないわけにはいかないのです。あとレポートの数も圧倒的に理系の方が多いんですね。
会社に入っても開発研究なんかの部署はそれこそ地道にコツコツと。営業系の連中が仕事と称して飲みに行ったりしている合間にこちらは夜遅くまでこつこつと。
それが必ずしも実ったりするわけでもなく、発明がうまくいかない人も多かったりするのです。こういう境遇の中でたまたま発明がうまくいく場合に、なぜそれを企業のものにする必要があるのでしょう?その人じゃないとできなかったという特殊性にもっと価値観を置くべきではないでしょうか?